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【書評】アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得


オライリー本ですが、残念ながらeBookにはなかったので、紙書籍で購入。
著者はソフトウェア開発者の育成を行っているDave H. HooverとGoogleのエンジニアAdewale Oshineyeで、「優れたプログラマになるための方法」ではなく「優れたプログラマになるための学び方」について書かれており、やる気を焚付けられる格言がいっぱい見つかります。

目次
翻訳の技芸 本書によせて まえがき ソフトウェア職人マニフェスト 1章 序論 2章 カップを空にする  最初の言語(Your First Language)  白帯(The White Belt)  情熱を放つ(Unleash Your Enthusiasm)  具体的スキル(Concrete Skills)  無知をさらけ出す(Expose Your Ignorance)  無知に向き合う(Confront Your Ignorance)  難しいこと(The Deep End)  得意領域へ撤退(Retreat into Competence)  まとめ 3章 長い道のりを歩む  長い道のり(The Long Road)  芸術より技芸(Craft over Art)  持続可能なモチベーション(Sustainable Motivations)  情熱を育む(Nurture Your Passion)  自分の地図を描く(Draw Your Own Map)  肩書きを活用する(Use Your Title)  現場に留まる(Stay in the Trenches)  別の道(A Different Road)  まとめ 4章 正確な自己評価  最低である(Be the Worst)  良き指導者を見つける(Find Mentors)  気の合った者同士(Kindred Spirits)  同席する(Rubbing Elbows)  床を拭く(Sweep the Floor)  まとめ 5章 永遠の学習  処理能力を広げる(Expand Your Bandwidth)  練習、練習、練習(Practice, Practice, Practice)  壊してよいオモチャ(Breakable Toys)  ソースを活用する(Use the Source)  自分の仕事を省みる(Reflect As You Work)  学びを記録する(Record What You Learn)  学びを共有する(Share What You Learn)  フィードバック・ループを構築する(Create Feedback Loops)  失敗から学ぶ(Learn How You Fail)  まとめ 6章 自分のカリキュラムを作る  読書リスト(Reading List)  継続した読書(Read Constantly)  古典を学ぶ(Study the Classics)  徹底的に調べる(Dig Deeper)  精通したツール(Familiar Tools)  まとめ 7章 結論 付録A パターン一覧 付録B 徒弟制度募集 付録C Obtiva社徒弟制度プログラムの初年の振り返り 付録D オンライン情報 参考資料 訳者あとがき 索引


本書タイトルのアプレンティスシップとは、本書説明によると

アプレンティスシップとは「徒弟制度」のことで、
中世ヨーロッパに広く普及した職人の組合「ギルド」で用いられていた職人養成制度です。

とのことで、新しい技術の登場と絶え間ない変化に柔軟に対応し、ソフトウェア開発を生涯の仕事とするための心得とパターンが書かれています。

私が本書で特に共感した部分は新しいことを学習しようとするときは、以前の経験などを完全に頭の隅に追いやって、学ぶ必要があるという部分です。
これは「達人のサイエンス」でも言われていることで、過去の経験を引きずったままだと新しいことは習得できないということで、言うのは簡単、実践するのは非常に難しい話ですね。

p30
新たな知識が入ってこられるように、私達は過去の経験と先入観を脇に退けることができなければなりません。2番目のプログラミング言語を学ぼうとするときには、それはとりわけ難しいです。なぜならスキルを向上させるために、生産性を犠牲にしなければならない、おそらく最初の機会だからです。

新しい方法を習得して、飛躍的に前進するために、ある程度の生産性が短期的(新しい方法習得までの期間)には犠牲になるのを覚悟する必要がある。

これはプログラミングに限らず、一般的な学習や習慣にも当てはまる事項なんではないでしょうか。
現在の方法やものから、全く新しいものを採用するための検証における労力とリスクを考慮すると、なかなか踏み切れないというのは私自身よくあり、耳が痛い話で非常に悩みどころです。
私の実務上でいうとハードウェア、ミドルウェアの選定、システム構成の変更なんかが当てはまりますかね。

本書はもともとWikiで公開されている内容を、本にまとめてあり、どこからでも読めるよう
構成されているので、プログラミングや作業の合間合間などに読むといいと思います。

個人的には私の好きな「達人のサイエンス」、「ハッカーと画家」、「ピーターの法則」からの引用が多々あり、こう結びつけてくるかとぐっとくるものがありました。お勧めです。

アプレンティスシップ・パターン ―徒弟制度に学ぶ熟練技術者の技と心得

著者/訳者:Dave H. Hoover Adewale Oshineye

出版社:オライリージャパン( 2010-07-08 )

定価:¥ 2,310

Amazon価格:¥ 2,310

単行本(ソフトカバー) ( 216 ページ )

ISBN-10 : 4873114608

ISBN-13 : 9784873114606


達人のサイエンス―真の自己成長のために

著者/訳者:ジョージ レナード

出版社:日本教文社( 1994-03 )

定価:¥ 1,490

Amazon価格:¥ 1,490

単行本 ( 202 ページ )

ISBN-10 : 4531080785

ISBN-13 : 9784531080786


ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち

著者/訳者:ポール グレアム

出版社:オーム社( 2005-01 )

定価:¥ 2,520

Amazon価格:¥ 2,520

単行本 ( 280 ページ )

ISBN-10 : 4274065979

ISBN-13 : 9784274065972


ピーターの法則

著者/訳者:ローレンス・J・ピーター レイモンド・ハル

出版社:ダイヤモンド社( 2003-12-12 )

定価:¥ 1,470

Amazon価格:¥ 1,470

単行本 ( 222 ページ )

ISBN-10 : 4478760853

ISBN-13 : 9784478760857


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